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「カルタ遊び」
振付:ジョン・クランコ
音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー
美術・衣裳:ドロテー・ツィッペル

 ストラヴィンスキーによる1936年のバレエ音楽は、いわゆる新古典主義の代表作のひとつである。明解な形態と簡素な音は、様式の美的基本となり、また古典と外国四季スタイルへのパロディでもあった。ストラヴィンスキーがロッシーニ、チャイコフスキー、ラヴェル、ドリーブ、シュトラウスなどを「カルタ遊び」の中でパロディの媒体として使うとき、蜜に魅力的な形となって表れるのである。クランコの振付(1965年初演)は、バランシーンのオリジナル作品(1937年初演)とはまったく異なり、ポーカー・ゲームの3つの手を踊りで表現したものだが、各ディールのはじめにはカードのシャッフルがある。この場面の音楽はリトルネロになっている。

 カード・テーブルに見立てた舞台。勝負の鍵を握るのはジョーカー。ジョーカーは、思い通りのカードになり代わる力を持っている。3回目の勝負でロイヤル・フラッシュを実現したジョーカーは、得意になって皆を従えて踊りまわる。最後、別のカードのうしろからひょっこりと顔を出したジョーカーは、また次のチャンスをねらっているのだろうか。