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古典

「眠れる森の美女」
振付:マリウス・プティパ
音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
装置・衣裳:ニコラ・ベノワ

 中部ヨーロッパに伝わる伝説、シャルル・ペローの童話をもとにしたプティパのグランド・バレエの最高傑作。夢幻に満ちたチャイコフスキーの優雅な音楽にのせて軽やかに舞う妖精たち、ドラマティックなカラボスとリラの精の対決、結婚式を祝うペローの童話の主人公たち、ストーリーの展開につれて優美に成長してゆくオーロラ姫と王子の華麗な踊り、見どころに富んだ構成の、壮大な音楽詩劇である。

 命名式に招待されなかった魔女カラボスの呪いにかかり、オーロラ姫は16歳の誕生日に紬針に指を突き刺し、眠りについてしまう。100年後、善良なリラの精は森へ狩りに来た王子をオーロラ姫の眠る城へ導く。王子の接吻によってオーロラ姫は眠りから覚め、ふたりはめでたく結婚する。

 東京バレエ団の『眠れる森の美女』は、ボリショイ劇場をはじめ、ヨーロッパ諸国で上演され、モナコの故グレース・ケリー王妃が終演後、東京バレエ団の素晴らしいアンサンブルを誉め讃えてくださったこともあるほど。装置は『白鳥の湖』同様、故ニコラ・ベノワが担当している。作品を熟知していることから生まれる構成の素晴らしい装置は、この舞台の大きな見どころになっている。舞台装置もミラノ・スカラ座の製作工場に特注したもので、鮮やかな色彩の魔術は、童話の世界へ観る者をやさしく誘う。