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古典

「ジゼル」
振付:ジャン・コラーリ、ジュール・ペロー、マリウス・プティパ、レオニード・ラヴロフスキー
改訂版振付(パ・ド・ユイット):ウラジーミル・ワシーリエフ
音楽:アドルフ・アダン
装置:ニコラ・ベノワ
衣裳:宮本宣子

 『ジゼル』はロマン派の詩人で幻想作家でもあったテオフィル・ゴーティエが、ドイツの精霊伝説とハイネの著作に想を得て、バレエ化を構想した。1841年にパリのオペラ座で初演されて以来、世界各地で上演されている古典バレエの代表的名作。

 第1幕は森とぶどう畑に囲まれた小さな山村の秋。村娘ジゼルの家の庭先。踊り好きの村娘ジゼルが恋した青年は、じつは身分違いの貴族アルブレヒト。無垢な恋を裏切られたジゼルは気がふれ、心臓発作を起こして息絶える。
第2幕は森の中の沼のほとり。真夜中、巨木の生い茂った墓場。ジゼルの墓を訪れ悔悟するアルブレヒト。未婚のまま亡くなった乙女は、地の精ウィリとなって夜な夜な墓場で踊らなければならない。そこに迷い込んだ男は、夜明けまで息の続くかぎり、踊ることを強要される。踊り疲れて息も絶え絶えになったアルブレヒトを見たジゼルは、ウィリの禁を犯してかばう。

 東京バレエ団の『ジゼル』はボリショイ劇場で1944年に初演されたラブロフスキー版によるもの。ペロー、コラーリの原典とプティパの改訂版を厳密に照合し、それらの振付演出のすぐれた部分をことごとく復元保存し、磨き上げ、この名作の完璧な舞台化に成功した『ジゼル』の決定版といわれている。

 東京バレエ団では1996年に15年ぶりに復活上演し、その際、舞台装置や衣裳を完全に一新した。初演の舞台装置は、ディアギレフのバレエ・リュスとの縁も深い、名匠アレクサンドル・ベノワのデザインを使用していたが、復活に際し、アレクサンドルの息子でスカラ座の舞台装置を多く手がけて成功したニコラ・ベノワのものを採用した。

 また、2003年にペザントの踊りがパ・ド・ドゥからウラジーミル・ワシーリエフ振付によるパ・ド・ユイットに改訂された。