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2013/05/01

小出領子退団のお知らせ

660cd879dda5c691244a6ab65137a0f9.jpg東京バレエ団プリンシパル・ダンサーとして活躍してまいりました小出領子が、昨日4月30日付で東京バレエ団を退団いたしました。

小出領子は1997年4月に入団。早くからソリスト役に抜擢され、2004年12月の「くるみ割り人形」クララ役で初主演。翌年の「眠れる森の美女」ではマニュエル・ルグリの相手役としてオーロラ姫を踊り、高い評価を得ました。その後も、「スプリング・アンド・フォール」、「ジゼル」、「ラ・バヤデール」、「ドン・キホーテ」など数々の作品で主演。高い音楽性と精緻なテクニック、情感豊かな表現力で、多くのバレエ・ファンを魅了してきました。

東京バレエ団では、小出領子の退団にあたり、東京バレエ団の発展と向上のために貢献した功績を讃え、小出領子を「特別団員」に任命することとし、飯田宗孝芸術監督より特別団員証書を授与しました。

これまで小出領子をご支援いただき、誠にありがとうございました。

【小出領子 コメント】

1997年に入団して16年。
作品について自分なりにあれこれ考え研究しながら取り組むことが楽しく、その成果を舞台でお客様の前でお見せできることに喜びを感じ、また舞台での課題をいかに克服するかを研究していく・・・そんな東京バレエ団での日々はあっという間に過ぎていきました。
素晴らしい先生や団員の皆さんと出会えただけでなく、生涯の伴侶とも出会い、子どもも授かり、大好きなバレエに集中できる環境で過ごすことができた、幸せな、充実した16年間だったと思います。

今回退団を決めた一番の理由は、好きなことを好きなだけできる環境で育ててもらった私と同じように子どもを育てていきたいと思い至ったことです。
2年ほど悩んでいましたが、年々故障が多くなってきたこともあり、昨年11月にダニール・シムキンさんと「くるみ割り人形」を踊らせていただいた時に、今がそのタイミングなのだと決断いたしました。

退団にあたり、飯田芸術監督より特別団員にというお話をいただいた時には、バレエ団に大きな功績を残された素晴らしい先輩方の中に私が加えていただいてもよいのかと戸惑いも覚えましたが、今まで精一杯取り組んできたことを認めていただけて、本当に嬉しくかったです。
今後、私が指導、アドバイスさせていただけることがあれば、喜んでお手伝いさせていただきたいと思っています。

ファンの皆さんには、今までずっと応援していただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
4月30日をもって東京バレエ団を退団いたしますが、大好きなバレエには何らかの形でかかわっていくつもりです。
これからも東京バレエ団の舞台を末永くご支援いただきますよう、お願いいたします。
私も今度は客席から東京バレエ団を応援していきます。
16年間、ありがとうございました。

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