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2015/02/23

高岸直樹 退団のお知らせ

1986年の入団以来、東京バレエ団の中心的存在として活躍してまいりました高岸直樹が、東京バレエ団の規定によるダンサーとしての定年を迎えたため、3月末日をもって、東京バレエ団を退団することとなりました。今後は特別団員として、演目によって必要なときにダンサーたちの指導にあたることとなっております。 なお、高岸直樹の在団中、東京バレエ団団員のみでの最後の公演となる3月14日(土)の『ジゼル』終演後、舞台上で高岸直樹が東京バレエ団に遺した多大な功績と貢献をたたえて特別セレモニーを行う予定です。 高岸直樹プロフィール 高岸直樹は1986年に東京バレエ団に入団。87年、ベジャールの『ザ・カブキ』において弱冠21歳で由良之助に抜擢され一躍話題の的となりました。以来、東京バレエ団のあらゆるレパートリーで主役を演じ、ノイマイヤー振付『月に寄せる七つの俳句』(月を見る人)、『時節の色』(男)、ベジャール振付『M』の三島の分身"I-イチ"など、東京バレエ団のオリジナル作品でも、重要な役を務めてきました。 1989年には、ブリュッセルのベジャール・バレエ団の公演に客演。ジョルジュ・ドンの代わりに『ボレロ』を踊ってカーテンコールが25分という大成功を収めました。91年にはシルヴィ・ギエムの相手役として『白鳥の湖』を踊り、93年にはローラン・イレールと組んで『さすらう若者の歌』を踊っています。 入団間もない1986年の第九次海外公演以来、東京バレエ団の海外公演にも20回近く参加。1999年ベルリン国立歌劇場での海外公演600回達成記念、2010年ミラノ・スカラ座での海外公演700回達成記念の大舞台で『ザ・カブキ』由良之助役で主演し、いずれもその大任を果たしています。 主なレパートリーとして、ワシーリエフ振付『ドン・キホーテ』バジル(2001年東京バレエ団初演)、『白鳥の湖』ジークフリート王子、『ジゼル』のアルブレヒト、『ラ・シルフィード』ジェイムズ、『真夏の夜の夢』オベロン(2005年東京バレエ団初演)、『ラ・バヤデール』ソロル(2009年東京バレエ団初演)、『オネーギン』オネーギン(2010年東京バレエ団初演)、ベジャール振付『ザ・カブキ』由良之助、『ボレロ』メロディ、『M』"I-イチ"(1993年東京バレエ団初演)、ノイマイヤー振付『月に寄せる七つの俳句』(1989年世界初演)、『時節の色』(2000年世界初演)など。 1995年春にオーストラリア・バレエ団に3カ月間の客演したのを始め、2005年リトアニア国立バレエ劇場ガラ公演(『椿姫』パ・ド・ドゥ)、セルビア国立劇場(『ジゼル』全幕)、2010年ハンブルク・バレエ(『月に寄せる七つの俳句』初演)など、海外での客演も多数。