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2014/06/27

ウラジーミル・マラーホフ、ベルリン国立バレエ団フェアウェル公演

今シーズンで約10年に及んだベルリン国立バレエ団芸術監督・プリンシパルとしての任期を終えるウラジーミル・マラーホフのフェアウェル公演が、6月13日、14日ベルリンにて行われました。

20140627_01.JPG(c)Made by emi Hariyama

マラーホフがフェアウェル公演に選んだのは、自身がマウロ・ビゴンゼッティに委嘱した『カラヴァッジョ』とボリス・エイフマン振付『チャイコフスキー』の二作品。チケットは数週間前に完売し、二公演共に感動のうちに終わりました。

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(左)『チャイコフスキー』終演後、チャイコフスキーの妻を演じたナディア・サイダコワと
(右)最後の舞台に駆け付けた母と
(c)Made by emi Hariyama

『チャイコフスキー』終演後のカーテンコールには、ベルリン国立バレエ団のダンサーたちそれぞれが彼と共に創った作品の衣裳を着て登場。昨年、ハンガリー国立バレエ団に移籍した中村祥子さんも駆けつけ、『ラ・バヤデール』のニキヤの衣裳を身に着けて登場し、皆と共にマラーホフにバラの花を渡しました。

総立ちとなった客席には"DANKE VLADIMIR"という幕を持った観客も。ダンサーを代表してライナー・クレンシュテッターがマラーホフに感謝の意を伝えると、マラーホフもカンパニー全員に、そしてベルリンの観客に「ありがとう」と伝え、カーテンコールはいつまでも続きました。

20140627_03.JPG客席の少女が掲げていた"DANKE VLADIMIR"は、最後に舞台上でマラーホフに手渡されました

マラーホフは8月中旬に東京バレエ団創立50周年〈祝祭ガラ〉のために来日し、アーティスティック・アドバイザーとして本格始動します。