もともとは1938年レオニード・マシーン振付のパリのナイト・ライフを描いた一幕ものだが、ベジャールは1978年にこれを、自身がはじめてパリに出てきた時の感動をあらわす自伝的作品として発表した。踊りで身をたてようとパリにやって来た青年が、マダムの厳しいレッスンを受けつつ、第二帝政期のパリの華やかさを夢見るという、現実を夢想が交錯する内容になっている。