ブログ

ブログ Blog一覧に戻る

公演情報2014/11/15

「くるみ割り人形」エフゲーニャ・オブラスツォーワ インタビュー[前編]

14-12OBRAZTSOVA_obraztsova-3953_photo-marc-haegeman.jpg

---オブラスツォーワさんは『くるみ割り人形』をいろいろな演出で踊られていますが、ワイノーネン版についてどう思われますか?

ワイノーネン版はとても好きです。私が初めて踊った『くるみ割り人形』だからでしょうね。ワガノワ・バレエ学校の卒業の時に踊りました。これがわたしのバレリーナとしての第一歩でした。ワイノーネン版には一番優しい気持ちで接しています。踊りの展開も論理が通っているし、それでいてとても感動的で、子どもの世界を描きながら非常に完成度が高い作品ね。たぶん考えうる最高のバージョンじゃないかしら。

---作品の中ではどの場面が一番お好きですか?

そう、王子とマーシャ(クララ)が初めて出会うところですね。たぶん音楽的にももっとも感情が高まっていて、私にとってはその場面が一番強い印象を受けるところです。作品の中でもっとも感動的な場面だと思います。やはりそれは子どもが夢見ていることですし、おとぎ話のような魔法のような雰囲気があります。チャイコフスキーの音楽の中でもこのアダージオがとても好きです。このアダージオを新しいパートナーと踊ることをとても楽しみにしています。

---マーシャの役のイメージは?

まず何よりも、子どもだということですね。おとぎ話を信じているとても純粋な子。作品全体がこのテーマに貫き通されていると思います。ずっと胸に秘めてきた夢がクリスマスの夜に叶うひとりの少女の物語。彼女は自分の夢について語っています。いつの日か大人になって、素敵な王子様に出会うことができるかしら、という夢なんです。必要なのはまごころを表現することですね。それがこの作品の中で一番大事なことだと思います。

---卒業の年にマーシャを踊ることはバレリーナへのひとつの登竜門とされていましたが、バレエ学校の生徒だった頃はその役をいつも意識していましたか?

もちろん私の子ども時代の夢でした。この夢のためにより良く踊れるようにいつも努力していました。もし一番優秀な生徒になれなかったら絶対主役は踊れないとわかっていましたから。

([後編]へ続く)

14-12Obraztsova15_©_by_damir_yusupov.jpg

●「くるみ割り人形」公式サイト>>>

インタビュー&文:斎藤慶子(舞踊史研究家)

photo : Damir Yusupov

カテゴリー

最近の記事

東京バレエ団第32次海外公演〈シュツットガルト〉  初日開幕レポート!

 4月7日(金)、東京バレエ団にとって第32次海外公演とな...

<ウィンター・ガラ>「イン・ザ・ナイト」キャスト決定

2月22日(水)、23日(木)に上演する、東京バレエ団<ウィ...

『イン・ザ・ナイト』振付指導ベン・ヒューズ インタビュー

 東京バレエ団が、満を持して、新たなレパートリーに挑戦する。...

「孤独な祝祭 佐々木忠次」 西日本新聞書評

西日本新聞(2017年1月22日)読書館に掲載された、評論...

(1/3[火])更新 東京バレエ団ダンサーからの年賀状2017

新年明けましておめでとうございます!! 2016年は東京バレ...

イベントレポート~クリスマス・パーティー~

去る12月17日(土)、「くるみ割り人形」終演後の会場におい...

「孤独な祝祭 佐々木忠次」週刊オン★ステージ新聞書評

週刊オン★ステージ新聞 (2017年1月6日付号)に掲載され...

海外公演<第九交響曲>のリハーサルが行われました

 2017年1月6日から、東京バレエ団はモーリス・ベジャー...

イベントレポート~「ザ・カブキ」 泉岳寺 墓参

「ザ・カブキ」のリハーサルがつづく忙しい日々。そんななか、...

新入団員、ブラウリオ・アルバレス インタビュー

バレエと日本文化をこよなく愛するメキシコ人、 ブラウリオ・...